先日の新聞に2013年春就職予定の大学生の就職先人気企業ランキングについての記事が掲載されていました。ランキングは、文系男子、理系男子、文系女子、理系女子の別に上位数社が掲載されていましたが、文系男子では大手総合商社、文系女子ではメガバンク、理系男子では大手電機メ-カ-、理系女子では大手食品メ-カ-が人気のようです。「大手」「安定」といったキーワードに関連する企業に人気が集中しているようです。
一方、話は変わりますが、新規上場会社の社長の年齢は、最近ではIT関連企業の創業者を中心に若年化の傾向が進んでいるように思います。昨年12月7日に東証マザーズ市場に上場した求人サイトなどの各種情報メディアを運営する会社の社長は25歳という史上最年少社長として話題になりましたが、2006年の大学在学中に起業したそうです。また、海外に目を移せば、2月1日にアメリカの証券取引委員会に新規上場を申請したフェイスブックの最高経営責任者は27歳です。
社会に出て活躍を求める場所について、大手企業へ就職を希望する人、起業を目指す人どちらが正解かという問いに対する答えはありません。人生に対する考え方や価値観は人それぞれだからです。ただ、起業を目指す若い人たちがひと昔前より増えつつあることは、時代の変化を感じるとともにIPOコンサルティングの仕事に携わる者として大変うれしく思っています。そのような若い人たちを支援し、いずれはIPOが実現可能な会社にまで事業が成長していく過程を見ることは、やはりこの仕事の醍醐味のひとつだと思います。私自身が年をとった(自分ではまだまだ若いと思っています)のかもしれませんが。
(内藤)