最近、ブラック企業という言葉を雑誌やメディアなどでも目にすることが多くあります。
2013年新流行語大賞にもノミネートされてしまいました。
その言葉のインパクトから物凄く悪いイメージがありますが、どのようなことが問題なのかはあまり知られていないように思います。
厚生労働省の調査結果として、
「違法な時間外労働」、「賃金不払残業」などが多い違反内容としてあげられております。
過労死や鬱などの精神障害の労災が過去最多を記録、その半数以上が20代から30代の若者であるという結果は悲しい現状であります。
過重労働やパワーハラスメントで若者らを使い捨てる「ブラック企業」が社会問題化し、
いま社会全体がこのような現状を改善するための警告をしているのだと思います。
実際に働く前での見分け方は難しいところですが、
労働条件、時間外労働の現状、過去離職率の確認など、事前に確かめられることは遠慮せずに確認する必要があります。
一方、企業が成長を遂げるためには、マンパワーというエネルギーが必要となり、それが働き手にとり継続できるかは、対価、評価、経営者の考えや人間性などで異なってくるようにも思われます。
企業にとりましては、辞め方一つで、多くのファンを作るのか、遺憾を残すのかは大きくイメージが変わってくるはずです。
若者を育てる方向で、雇用のあり方について再度考える必要があるのかもしれません。
若者の貴重なエネルギーが企業の繁栄と個人の成長に上手く結びつくことが大事であると感じます。
人材ビジネスに携わる立場として、今後も健全な労働環境の実現を目指し微力ながら働きかけていきたく思います。
皆様が楽しく働ける職場が一つでも増えていけばと願っております。
(丸尾)