パイプラインという言葉には「ある案件への着手から売上(投資回収)までの各段階の計画と現状を時系列に並べて表したもの」もしくは「その流れの中にある案件」という意味があります。

創薬でも「パイプライン」という言葉が使われますが、この場合「研究開発の各段階にある品目(群)」を指します。

 

 

 

 

(創薬系バイオベンチャー企業のパイプラインに関する上場準備のポイント)

創薬事業は研究開始から上市までの投資期間が長期にわたる上、特に創薬系バイオベンチャー企業の場合、「(グロース市場への)上場時点では形としての製品が無く、研究開発の途上であること」等、「他の業種に比べて事業の特異性が高い」ことに鑑み、東京証券取引所は「新規上場ガイドブック(グロース市場編)」のQA(以下「QA」)で、特別に創薬系バイオベンチャー企業の上場準備のポイントを公開しています。(上場準備のポイントについては、本項末尾をご参照ください)

 

これらのポイントは「整備しないことが会社のリスクを相対的に高めていないこと」を合理的に説明できる場合を除き、原則としてすべて整備する必要があります。

 

 

(バックアッププロジェクトについて)

創薬事業は最終的に事業化できないリスクも高いため、仮に申請会社が1つのパイプラインしか有していない場合には、当該パイプラインの事業化の失敗は、そのまま申請会社の経営破綻につながる可能性があります。

そのため東京証券取引所はQ&Aの中で、主要なパイプラインとは別にバックアッププロジェクトを持つことが望ましいとしています。

 

(参考1)創薬系バイオベンチャー企業の上場準備のポイント

a.パイプラインには患者対象の臨床試験により薬理効果が相応に確認されているものが含まれていますか。

b.それぞれのパイプラインについて、事業化を意識して開発の優先順位を明確に定め、適切に管理されていますか。

c.主要なパイプラインについては、製薬会社とのアライアンス等を通じて、将来にわたる開発と事業化(製造、販売等)を担保する手段が講じられていますか。

d.主要なパイプラインにかかる知的財産権に関して、申請会社が行なう事業において必要な保護が講じられていますか。

e.新薬の開発について知識や経験を豊富に持つ者が主要なポストにいますか。

f.上場時及びそれ以降の資金需要の妥当性が客観的に確認できますか。

g.専門知識を持たない投資家に対しても、事業の内容やリスク等、投資判断に重要な影響を及ぼす事項について、具体的かつ分かりやすく開示を行うことはできますか。

 

(東京証券取引所:新規上場ガイドブック(グロース市場編))

関連項目:形式基準と実質基準

 

2024IPO社数(予定を含む)=26*

2023IPO社数(通期)=96*

 

4月19日現在

市場別

2024

(含予定)

2023

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

0

3

23

0

0

1

0

2

23

66

5

1

1

0

 Qボード 0 1

合計

   27

99

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

 

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2023IPO社数(通期)=96*

2022IPO社数(通期)=91*

 

市場別

2023

2022

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

2

23

66

5

1

1

0

3※1

142

70※3

2

0

2

1

 Qボード 1 0

合計

   99

92

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

1:東証11社を含みます。

2:東証2部+JQ4社を含みます。

3:マザーズ10社を含みます。

2022IPO社数=91

2021年IPO社数=125社

 

市場別

2022

 

2021

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

東証1

2

10

60

1

6

東証2

3

8

マザーズ

10

93

JASDAQ

メイン-名

1

2

16

名証2

0

3

ネクスト-名

セントレックス

2

0

1

Qボード

アンビシャス

0

3

合計

92

130

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。