IPO社数の増加に伴い、IPO関係のセミナーが盛んに開催されるようになっているようです。主催者は、証券会社、監査法人、取引所、証券専門印刷会社、証券代行(信託銀行中心)等々です。
多くのIPOセミナーは、
①新規上場の現状や動向について
②上場審査の基礎的な知識習得のため
③上場体験談
と言う内容で開催されているようです。
① については、都度新しい情報が更新されます。
② については、改正等がある場合は内容が更新されます。
③ については、話をされる方により差が出ます。社長にせよ、CFOなど事務局の方にせよ、その方の経験値で変わります。社長の中には、上場準備についてはそれほどタッチしておられない場合もあり、実務作業の苦労の正確な実態を知らないで話される方もいるかも知れません。
このように差があるものの、多くのセミナーについては内容的にそれ程差が無いように感じられます。しかし、これからIPOの準備を始めようとされている方には新鮮でしょう。また、セミナーに出席経験のある方でも、再確認のためには有効でしょう。
さて、先日より私もセミナーのための内容を検討しています。
上記の①については、証券会社や取引所の方など市場関係者の方がご説明されるのが最も適任だと思います。③については、私は該当しません。そこで、②に関しての内容にするか?となりがちです。しかし、多くのセミナーで話されていますし、一般論はそちらに譲って違う側面からのアプローチを検討しようと思っています。
まずは、内容の検討をし、その内容を伝えるためのテーマ名と項目名などをどの様に表現するかを考えました。
私だから盛り込める内容であり、かつ、準備をする方には非常に役立つはずだと思えるものがあります。しかし、それを伝えるテーマ名などの表現で行き詰ってしまいます。
出来るだけ多くの方に伝えたい、かつ、多くの事がある。出来るだけ多くの方に出席いただきたい。思えば思うほど、表現が奇抜になり過激になりがちです。そして、冷静に考えると、そのように工夫したテーマ名などの表現も誰もが表面上はまねる事が出来ると思うと、また行き詰まると言う繰り返しです。
表現で呼び込むのではなく、「ラルクだから」、「ラルクの鈴木だから」を知って頂かないといけないのだと改めて思います。これからも地道に活動して行くしかないのかと。
( 鈴木)