ここ数年、この時期は暑さ日本一だと騒いで地域おこしのために観光名称にしようとする傾向が強くなってきました。普通、暑いのはマイナスイメージのように思えなくもありませんが、ものは考えようで、マーケティングとはこのようなものなのでしょうか。
IPO業界でも証券会社各社さんが○○で日本一とプレゼンでPRされることがあります。
○○によく使われるのは、主幹事社数、引受(幹事参入)社数、引受金額、、、などなど。
それも、暦年ベースであったり、営業年度ベースであったり、指標の順位が少しでも上になるように工夫されておられるようです。主幹事証券や幹事証券に選定されるためには使いやすいし、選ぶ方も少しは選ぶ理由にしやすいのでしょう。これらは実績なので表面上は表しやすいこともありますが、数字だけでは表れない部分を知ることも重要です。
例えば、どのような会社の主幹事なのか?(例:上場するにふさわしい会社なのか?)
その会社の上場準備はスムースに進んだのか?(例:主幹事証券のリードミスで無理無駄は無かったか?)などです。
ただ、上場準備をされようとしている会社さんは、これらの情報を知りたくても入ってこない、または、正確な情報ではないことが多いでしょう。
本当に重要な情報を入手することは大切ですが、難しいものですね。
弊社のようなIPOのコンサルの場合は、数字はあまり意味を持たず、選ぶ会社様にとっては誤った情報になり得やすいように思います。
例えばクライアント数ならどのようにとらえるでしょうか?
社数が多くても、対応している範囲が狭く、ワンショットでほんの少しの関わりしかないかも知れません。
他の例では、コンサル報酬の関連です。上場準備会社さんは初めて上場を経験する場合が多い中で、準備作業の無理無駄を少なくし、効率と効果などコストパフォーマンスをどのように判断できるでしょうか。「コンサルの方がいつも数人来てくれて、相当時間をかけてくれた。」と言うことを高く評価できるのでしょうか。このケースでは、会社さん側も同様に時間を取られて、無駄が多く、時間だけかかっているのかも知れません。
これらも、本当に重要な必要情報ですが、正確な情報を知るのは難しいようです。
我々のようにIPO準備支援に特化しているコンサル会社は殆どないため、IPO業界におられる方でも良く事情をご存じ無い方がほとんどではないでしょうか。
「IPOコンサル日本一!」
あァ、少しでも意味ある数字で表わせたら有難いのですが、、、。
これからも地道に行くしかないようです。
(鈴木)