本日から今年も後半に入りますが、上半期のIPO承認状況を昨年と比較してみたいと思います。
IPO数の推移はリーマンショック直後の09年の19社を底にして、10年22社、11年37社、12年48社、13年58社、14年80社(いずれも暦年ベース、TOKYO PRO Marketを含み、中止を除きます)と順調に増えてきています。
今年も昨日までで52社が承認され、上半期ベースで2013年の24社、2014年の32社ときていますので、このままのトレンドであれば通年でも昨年を上回ることが予想されます。
では業界の動向はどうでしょうか。
私は当該トレンドを判断する際、月別や市場別の上場承認状況や上場支援者(主幹事、監査法人等)のシェア状況を参考にしたりしています。
上半期ベースで昨年度と比較してみますと、
<月別上場承認状況>
2014年上半期 ⇒ 2015年上半期
今年は1月、3月の承認件数は昨年よりも大幅に伸びています。他の月も4月以外は全て昨年を上回っている状況です。業績を慎重に見極める傾向の表れでしょうか?
<市場別上場承認状況>
2014年上半期 ⇒ 2015年上半期
今年の上半期は圧倒的にマザーズ銘柄が多い状況です。下半期に予定されている大きな案件(本日の日経5面)の影響を避けるためでしょうか?
<主幹事証券>
2014年上半期 ⇒ 2015年上半期
大きなトレンドに変化はないようですがSMBC日興証券がシェアを伸ばしている様子です。
<監査法人>
2014年上半期 ⇒ 2015年上半期
2024年IPO数(予定含む)=86【-】社*
2023年IPO数(通期)=96社*
市場別 |
2024年 (含予定) |
2023年 (参考) |
プライム スタンダード グロース メイン-名 札幌(本則) ネクスト-名 アンビシャス |
4【-】* 13 64 1 0 4 1 |
2 23 66 5 1 1 0 |
Qボード | 3 | 1 |
合計 |
90【-】* |
99* |
*複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。また、【 】は、S-1方式による上場承認前の社数であり外数で記載しています。
過去分はメンバー紹介ページの各メンバーのブログ欄をご参照ください。
【ご注意ください】
当社の社名を名乗った振込詐欺行為が確認されております。当社が個人に対して振込請求を行うことは、有料サービスの提供等、お客様からのお申込みやご依頼に基づくものを除きございませんので、ご注意願います。
(ご参考窓口)
また、現在、世界中で「コールド・コーリング(Cold Calling)」と呼ばれる詐欺的な証券投資勧誘行為も行われております のでご注意願います。
2023年IPO数(通期)=96社*
市場別 |
2023年 |
2022年 (参考) |
プライム スタンダード グロース メイン-名 札幌(本則) ネクスト-名 アンビシャス |
2 23 66 5 1 1 0 |
3※1 14※2 70※3 2 0 2 1 |
Qボード | 1 | 0 |
合計 |
99* |
92* |
*複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。
※1:東証1部1社を含みます。
※2:東証2部+JQ4社を含みます。
※3:マザーズ10社を含みます。
2022年IPO数=91社*
市場別 |
2022年
|
2021年 (参考) |
プライム スタンダード グロース 東証1 |
2 10 60 1 |
- - - 6 |
東証2 |
3 |
8 |
マザーズ |
10 |
93 |
JASDAQ メイン-名 |
1 2 |
16 - |
名証2 |
0 |
3 |
ネクスト-名 セントレックス |
2 0 |
- 1 |
Qボード アンビシャス |
0 1 |
3 - |
合計 |
92* |
130* |
*複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。