新緑がきれいな季節となりました。
世の中は大型連休の最中ですが、3月決算の経理部門や監査法人の方々の中には休日返上で決算業務に対峙されている方もおられるのではないでしょうか。また、上場準備中の会社さんも、この連休中に準備の遅れを取り戻すべく頑張っておられる方もいらっしゃるかと思います。
私自身もなかなかゴールデンウィークは暦通りに休めない状況ではあるのですが、特に監査法人時代はクライアントさんの税金・税効果のチェックや連結監査資料の取り纏め、法人内の審査提出資料の準備等に忙殺されていた記憶があります。
当時は毎日息切れしそうな日々でしたが、今にして思えばこの頃に踏ん張って、少しでも監査が効果的・効率的になるように、また、監査チームが円滑に業務を遂行できるように、色々な工夫や試行錯誤を繰り返した経験が血肉となり、現在のIPOコンサルティングの源泉になっているように感じます。
特に監査意見の取り纏めの時期になると、同じ論点に関して立場の異なる複数の人から様々な視点での意見を求められるのですが、監査調書が整理されていないと、毎回その周辺資料へのリーチに手間取って時間を浪費するだけでなく、その不効率が自分への大きなストレスとなることに気付きました。ところが、監査調書の整理方法を監査チームが判りやすいように体系化し、PCであっても紙であっても調書の並び順や過去調書等参考書類を効果的に準備・保存したり、論点をざっくりとでも纏めておくと、色々な質問に迅速に回答できるだけでなく、クライアントさんの決算が少々遅れても十分に対応できる。そんな下積みを監査法人時代に経験させてもらいました。
監査調書を上場準備資料に置き換えると、今まさにクライアントさんと一緒に取り組んでいる作業と共通項がたくさんあります。
(加藤)