【黒川】今年の漢字

今年も残すところあとわずかとなりましたが、毎年その年の世相を漢字一文字で表す師走恒例の「今年の漢字」が、先日発表されました。

2016年の漢字は、全国からの公募の結果、「金」が選ばれました。

理由は以下のとおりのようです。

・リオオリンピックでの金メダルラッシュ

・元東京都知事、舛添氏の政治資金問題

・東京オリンピック予算

・マイナス金利導入

・時期アメリカ大統領トランプ氏の髪色 等

また、2位は「選」、3位は「変」が選ばれたようです。

 

さて、私としては、今年起こった事項に目を向けて漢字一文字で表すとすると、「驚」が最も当てはまるのではないかと思っています。

英国の予想外のEU離脱の驚き、マイナス金利導入の驚き、トランプ氏の予想外の米国大統領選勝利の驚き、またサッカー界では英国のプレミアリーグでレスター・シティが優勝した驚きというのが理由として挙げられます。

 

また、今年のIPO状況を漢字一文字で表すと何が適切かと考えた場合、私としては、今年は「粛」が当てはまるのではないかと思っています。

「粛」は、あまり単体で使うことがない言葉ですが、つつしむ、いましめるという意味を持つ漢字です。「粛々」は、「粛」を繰り返すことによってつつしみ、いましめる意味を強めており、静か、厳か(おごそか)という意味になるようです。

上場審査の厳格化の状況の中で、粛々とIPOの準備をした会社が上場審査を乗り越え、粛々とした株価で上場する。今年のIPO社数も昨年を1割程度下回ることも「粛」とした状況を表しているように思われます。

来年は、今年に引き続き「驚」きがあるのでしょうか。IPOの状況は、「粛々」とした状況が続くのでしょうか。または何らかの変化があるのでしょうか。

 

黒川

2024IPO社数(予定を含む)=71*

2023IPO社数(通期)=96*

 

11月1日現在

市場別

2024

(含予定)

2023

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

3

10

54

1

0

3

1

2

23

66

5

1

1

0

 Qボード 3 1

合計

   75

99

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

 

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2023IPO社数(通期)=96*

2022IPO社数(通期)=91*

 

市場別

2023

2022

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

2

23

66

5

1

1

0

3※1

142

70※3

2

0

2

1

 Qボード 1 0

合計

   99

92

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

1:東証11社を含みます。

2:東証2部+JQ4社を含みます。

3:マザーズ10社を含みます。

2022IPO社数=91

2021年IPO社数=125社

 

市場別

2022

 

2021

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

東証1

2

10

60

1

6

東証2

3

8

マザーズ

10

93

JASDAQ

メイン-名

1

2

16

名証2

0

3

ネクスト-名

セントレックス

2

0

1

Qボード

アンビシャス

0

1

3

合計

92

130

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。