紅葉の季節となりました。都内を歩いていると街路樹が様々な表情を見せています。街の変化といえば最近は至るところで高層ビル建築のためのガードも目立つ状況です。弊社のある日本橋・茅場町界隈でも建築ラッシュの様相を呈しています。
東京五輪まで1000日を切り、観光都市東京への投資熱は高まるばかりですが、いったいどのくらいの高層ビルのプロジェクトが進捗しているのか気になって調べてみました。
「東京都内 高層ビル 着工」といった感じで検索してみるとすると、いろいろと便利なサイトがあるもので、ここ数年の状況をすぐに把握できました。
中でも「日本の超高層ビル」というサイトは東京のみならず全国の高層ビルデータを色々な切り口で取り纏めており、一見の価値あるサイトだと思います。2015年以降の東京都区市別の竣工順データも閲覧でき、それを見ると今後もまだまだ竣工ラッシュが続くようです。
また、森トラストさんが公表している東京23区の大規模オフィスビル供給量に関する調査レポートによれば、2016年から2020年にかけての特徴は10万㎡以上の超大規模案件が過去に比べて突出して多い点にあるようです。建替えや再開発によって大規模オフィスビルが竣工すると人の流れが変わります。人の流れが変わればそれに合わせたサービス商機も生まれます。
ちなみに弊社のDBで最近の傾向を分析すると不動産業、建設業のIPO銘柄は以下のような推移で、概ね世相を反映しているようです。
不動産業 建設業
2011年 4件 0件
2012年 2件 0件
2013年 3件 4件
2014年 4件 0件
2015年 7件 6件
2016年 5件 4件
2017年※ 7件 2件
※直近までの集計
これらの業種以外にも、いざなぎ景気超えともいわれる現在の経済環境の中でしっかりと商機をとらえ、IPOをステップに更なる成長を目指されている会社さんが増えているように思います。
ただ、上り調子はいつまでも続きませんし、近隣諸国の地政学的リスクや天災リスクは常に予断を許しません。
IPOを目指される会社さんは、足元の業績を正確・タイムリーに集計・分析できる体制を構築し、合理的な予算を編成して、急な環境変化にも臨機応変に対応できる経営基盤をしっかりと構築していただきたいと思いますし、そのお手伝いを継続していきたいと思います。
(加藤)