今年も東京株式市場は1月4日の大発会で始まりましたが今年の最初の取引となった大発会で、日経平均株価が大幅上昇して、26年ぶりに2万3500円台になりました。大発会としては、2年連続の上昇とのことです。
現在、米国の好景気による株高の影響もあり世界的な株高となっています。日本株もその影響を受け、また2020年の東京五輪に向けてインフラ投資の需要による好調な景気を受けて株式市場も好調を維持するような状況になっていると思われます。
今年の株式相場に関して、堅調に上昇するようなムードになっているかと思いますが、マイナス変動要因を考えてみたいと思います。まずは北朝鮮の脅威が挙げられます。今年も北朝鮮の動向とそれに対する米国の対応が気になるところかと思われます。また、米国の金利上昇リスクも主な変動要因と思われます。
その他の変動要因として、元旦の日経新聞に「2018年の年間予定」が掲載されておりましたので、今年の相場に影響があるようなトピックを簡単に列挙してみました。
・2月:イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の任期終了
・3月:イタリア総選挙
・4月:黒田日銀総裁の任期満了
・8月:EU等のギリシャ金融支援(第3次支援プログラム)が終了
・9月:スウェーデン総選挙
・11月:米国中間選挙
上記の中で、日本では、4月に黒田日銀総裁が任期満了となります。引き続き黒田総裁になる可能性もありますが、後任の総裁については現在のところ未定となっているようです。後任の総裁によっては、マイナス金利政策、株式買入等、異次元緩和政策と言われた政策が変更される可能性があるかもしれません。
また、米国では、低金利政策を実行してきたイエレンFRB議長が2月に任期満了となり、後任にはパウエル次期議長が内定されているようです。後任のパウエル次期議長も引き続き、低金利政策を実行するものと予想されているようですが、どうなるか注目したいところです。
また、世界各地のテロの脅威も気になるところと思われます。
株式市場に対するマイナス要因を挙げれば、結構あるかと思われますが、マイナス要因リスクが顕在化しないことを願って今年1年乗り切りたいと思います。
(黒川)