【加藤】そんな時代

 今年は、身内の都合で久々にお盆に帰省しました。

 帰省の道中で「GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略」という書籍を読了しました。

 経済ニュースでは毎日のようにアメリカのGAFAや中国のBATHに関する動きが取りざたされていますが、この本を読むまでは正直これらの会社の規模感や対比軸がぼんやりしていました。

 基本的なことですが、この本を読んで以下の対比軸が明確になりました(ついでに上場市場と時価総額(8/14時点)も調べてみました)。

 

対比軸(ルーツ)

 

アメリカ

 

中国

Eコマース

 

アマゾン(A)

NASDAQ市場

時価総額8,720US$(世界3位)

 

vs

アリババ(A)

NYSE市場

時価総額4,219US$(世界7位)

スマートフォン

 

アップル(A)

NASDAQ市場

時価総額9,162US$(世界2位)

 

vs

ファーウェイ(H)

非上場

SNS

 

フェイスブック(F)

NASDAQ市場

時価総額5,126US$(世界5位)

 

vs

テンセント(T)

香港市場

時価総額4,140US$(世界8位)

検索サービス

 

グーグル(G)

NASDAQ市場

時価総額8,073US$(世界4位)

 

vs

バイドゥ(B)

NASDAQ市場

時価総額332US$(TOP10圏外)

 この本の特徴としては、上記の対比軸の中で、「孫子の兵法」をベースに著者独自の目線で「道」(戦略目標)、「天」(外部環境を踏まえたタイミング)、「地」(地の利)、「将」(リーダーシップ)、「法」(マネジメント)という5つの切り口で各社を分析されている点にあります。例えば、「道」という観点では、アマゾンは顧客志向、グーグルやアリババは社会問題解決志向、アップル、フェイスブック、テンセントは新たな価値提供志向、バイドゥとファーウェイは技術志向と分析されていますが、こうした俯瞰的なスタンスを知れただけでも、今後のGAFA、BATHをめぐる様々なニュースが深読みできそうで楽しみです。

 また、8つの会社のROA分析から、現在生じている米中貿易摩擦やイランを巡る動向の背景まで考察され、最後の章では、これらの企業を分析した結果導き出された日本への提言(デジタルトランスフォーメーション(DX)の目的再設定)がなされていて、説得力があると感じました。

 なお、この本を読もうと思ったきっかけは先月聴講したセミナーでアリババ株式会社の香山CEOが語っていた以下のエピソードにあります。

  • 高級自動車ブランド「アルファロメオ」が中国市場に初めて進出した際に、アリババのECサイトで発売初日に350台が33秒で完売したからくり
  • アリペイのモバイル決済額が3000兆円を超えているとかなんとか
  • デジタルラッピングしたリアル店舗「フーマー」では店舗から半径3kmまでなら30分以内に配送してくれるので、出店が決まると地価が高騰するとかなんとか

等々。

 もうそんな時代なのですね。

 この本は「大学教授×上場企業取締役×経営コンサルタント」である著者による、読み手の立場に立った気遣いの細かな本だと思います。上場に向けて日々多忙な経営者やCFOの方にも短時間でさっと読めると思いますのでお薦めです。

 特に「道」「天」「地」「将」「法」の観点で自社を上記のメガテック企業と比較してみるのは有益ではないかと思います。

 ご参考まで。

 

加藤

 

 

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