IPO希望会社は新技術を持つなど成長性のある会社が多いことから、時に世間で注目を浴びることがあります。弊社の支援しているクライアントが注目を浴びることもの度々あり、今年は特にそれを実感した年です。
例えば、毎年秋に発表されるノーベル賞に関する話題の関連です。今年のノーベル化学賞は「遺伝子を改変するゲノム編集技術の開発」ゲノム編集技術CRISPR/Cas9の開発に対するものでした。この技術に関連した日本発の会社があります。独自のゲノム編集プラットフォームCRISPR-GNDMで遺伝子疾患に対する治療薬の開発を目指すバイオテック企業で株式会社モダリスと言う会社です。濡木 理教授(東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻)が創業されました。今年8月3日にマザーズに上場しました。また、ノーベル生理学・医学賞では米情報会社クラリベイト・アナリティクスが受賞する可能性が高い研究者を毎年発表しておりますが、今年は日本人では「がん治療の個別化に関し先駆的な研究」をした中村祐輔名誉教授(東京大学名誉教授、シカゴ大学名誉教授他)と2人が選ばれていました。中村祐輔名誉教授はオンコセラピー・サイエンス株式会社を創業され、2003年12月にマザーズに上場しています。ただ、残念ながら受賞には至りませんでした。さらに、今回のノーベル賞には関係ありませんが、日本発で新型コロナウイルスのDNAワクチンを開発中の注目を浴び期待されている会社があります。森下竜一教授(大阪大学大学院医学系研究科 臨床遺伝子治療学寄附講座教授)が創業された大阪大学発のバイオベンチャー企業であるアンジェス株式会社です。2001年9月にマザーズに上場しています。
今回挙げた3社のように注目されやすい分野の会社だけでなく、その他の業界の企業でも先端技術を持つ会社や生活に役立つ会社など多くの会社様のIPOに係わって来たことはIPOコンサル妙味に付きます。また、IPOを機にさらなる成長を頂けることは我が事のように嬉しく思います。
新型コロナの影響で様々な分野が大きな打撃を受けています。弊社が有難く思うのは様々な分野の会社の対応が出来る(対応させて頂ける)ことです。弊社の支援がIPO実現の一助となり、より一層の成長を頂く事で、間接的にでも世の中に貢献して行けることが弊社の喜びです。
(鈴木)