【加藤】たな卸資産と棚卸資産

 バイデン大統領の初来日で今週はじめの都内は物々しい警備でした。3年前のトランプ氏来日時と比べるとウクライナ情勢やゼロコロナ政策をはじめとする中国情勢、歴史的な円安等々、経済の不確実性が益々高まっているように感じます。

 そのような状況の中、3月決算会社の決算発表が終わりました。関与された皆さまお疲れさまでした。次は有報ですね。

 ところで、今回の3月決算の会社から多くの会社で、とある主要な勘定科目の表記が変更になっていることをご存じでしょうか。

 それは「たな卸資産」から「棚卸資産」への変更です。

 あれ、そんな変更あったっけ?と思われる方も多いかも知れませんが、当該変更のトリガーは「時価の算定に関する会計基準」の適用にあります。実は当該会計基準の適用に合わせて、以下の規則において「たな卸資産」の表記を「棚卸資産」に変更することとなっています。

 

・財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則

・中間財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則

・四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則

・連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則

・中間連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則

・四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則

 

 この改正は、2020年3月6日と2年も前に行われているのですが、今年の3月決算会社から原則適用となっている「時価の算定に関する会計基準」に合わせた適用となっているため、今般ようやく日の目をみることとなった次第です。

 従前はASBJの会計基準では「棚卸資産」が使われ、財規や連結財規では「たな卸資産」が使われており、どっちが正しいの?何で?と疑問に思われていた方も多いと思いますが、今後は「棚卸資産」に統一となります。

 「棚」という字は1981年に常用漢字に指定されたということで、それよりも前の1963年制定をルーツとする財務諸表等規則をはじめとする諸規則では「たな卸資産」の表記を踏襲してきたようですが、これでようやく喉に刺さっていた小骨が取れたような感覚です。

 個人的には、似たような話として、会計基準や財規はじめとする「ストック・オプション」の表記と有報、Ⅰの部の表題である【ストックオプション制度】の表記や、「コーポレート・ガバナンス」と「コーポレートガバナンス・コード」で、「・」(なかぐろ)を入れる入れないについて、統一して欲しいなぁと感じますが、マニアックが過ぎるでしょうか(苦笑)。

 

加藤

 

2022IPO社数(予定含む)=43

2021年IPO社数(通期)=125社

7月1日現在

市場別

2022

上場

(含予定)

2021

通期

(参考)

スタンダード

グロース

東証1

5

22

1

6

東証2

3

8

マザーズ

10

93

JASDAQ

メイン-名

1

1

16

名証2

0

3

ネクスト-名

セントレックス

1

0

1

Qボード

0

3

合計

44

130

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

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