多くの場合、「法令遵守」と訳されます。
「内部統制」の構成要素の一つとして、「法令遵守」があるため、「内部統制」のことと混同してしまうことがありますのでご注意ください。
また、「コンプライアンス」という用語は、コーポレート・ガバナンス(企業統治)の基本的な要素であることから、「コーポレート・ガバナンス」と混同することもありますので、注意が必要です。
法律や規則といった法令を守ることだけを指すという論もあれば、法令とは別に社会的規範や企業倫理(モラル)を守ることも「コンプライアンス」に含まれるとする論もあります。
上場企業の役職員(特に経営者)には、コンプライアンス面においても高い倫理観が求められています。
(参考)市場ごとの規則の内容
東京証券取引所の場合
有価証券上場規程 第207条第1項(3)(スタンダード市場) 第213条第1項(3) (プライム市場) 第219条第1項(3)(グロース市場) |
実質審査の項目 企業のコーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性 |
上場審査等に関するガイドライン Ⅱ 4 (5)(スタンダード市場) Ⅲ 4 (5) (プライム市場) Ⅳ 4 (5)(グロース市場) |
企業のコーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性 新規上場申請者の企業グループにおいて、その経営活動その他の事項に関する法令等を遵守するための有効な体制が、適切に整備、運用され、また、最近において重大な法令違反を犯しておらず、今後においても重大な法令違反となるおそれのある行為を行っていない状況にあると認められること |
関連項目:コーポレート・ガバナンス、独立役員