2014年元旦 「人」にスポット
鈴木博司
明けましておめでとうございます。
昨年のIPO実現社数は58社(TokyoProMarketの4社含む)となりました。この社数は
一般の当初の予想よりも少なかったですね。それは、業績動向や予測しなかったことが起
こり上場の時期を先に延ばさざるを得なかった会社が多いと言うことです。
弊社ではIPOの実現可能性を高め、さらに、IPO後の管理組織体制も視野に入れなが
らコンサルをして来ました。
会社は最適な組織を構成しようとしているものですが、昨今は管理部門が手薄になってい
る会社が多いです。その手薄な状態で日常業務以外にもIPO準備のための膨大な作業を
行い、さらに今まで以上に精度の高い利益計画(予測)の策定も要求されるのですから予
測し実現するには無理があるのです。
作業に追われていると優秀な人でも冷静に今後の予測をする余裕がなくなり、その他の作
業そのものも非効率なものになっています。
そこで今年からは「人」そのものにもスポットをあてたいと思います。
「人」は、会社毎に、管理組織毎に、必要な人数も必要なスキルも違います。
今までのIPOコンサルとして多くの会社の管理組織をサポートした経験を活かし、会社
毎に組織に合った人の見極めだけでなく、紹介も行うことにより、最適な組織を作るサポ
ートを行って参ります。今まで以上に「人」が効率的・効果的に作業が出来るよう環境を
整え、個々人が能力を発揮出来るようになり、実現可能性を高めることに役立つサービス
へと繋がればと思います。
昨年のIPO市場を振り返ると、一昨年から続いていたIPOの初値の連続上昇は一年近
く続きましたがストップしてしまいました。しかし、IPOの初値は個人投資家がマネ
ーゲームのように会社の業績などを実態以上に買い過ぎた予測不可能な側面があったと言
え、連続上昇のストップそのものを悲観する必要はないと思われます。
また、証券市場の歴史的な株高は経済の先行指標を表しているとも思われ、今後に期待が
持てるのではないかと思います。
実際に経済環境が良くなり、IPO社数の増加を期待したいと思います。
弊社としては単に業績が良いだけでなく、IPOに相応しい会社になって頂けるように支
援して参りたいと思います。
本年も宜しくお願いいたします。