2026年2月28日、米国およびイスラエルがイランに対する大規模な軍事攻撃を開始しました。この攻撃により、イラン最高指導者アリー・ハーメネイー師が死亡したと報じられ、中東地域全体の緊張は一気に高まりました。
これを受け、イランは報復措置としてイスラエル本土および湾岸地域に所在する米軍関連拠点に対し、ミサイルおよび無人機による攻撃を実施しており、衝突は現在も継続しています。さらに、イランはホルムズ海峡の通航を大幅に制限する措置を講じており、世界の原油およびLNG輸送に深刻な影響が生じています。この結果、原油価格は1バレル=100ドルを超える水準まで上昇しました。
加えて、イランが親イラン武装組織であるフーシ派に対し、船舶攻撃の準備を促しているとの報道もあり、ホルムズ海峡にとどまらず、紅海およびバブ・エル・マンデブ海峡が封鎖されるリスクも警戒されています。仮にこれらの海峡封鎖が現実化すれば、世界貿易およびエネルギー市場への影響は、さらに拡大することが予想されます。
こうした中東情勢の急激な悪化を背景に、世界の金融市場ではリスク回避姿勢が強まっています。2月末と3月末を比較すると、ダウ平均株価は48,977ドルから45,216ドルへと7.7%下落し、日経平均株価は58,805円から51,063円へと13.2%下落しました。また、MSCI新興国株式指数も1,610.70から1,399.70へと13.1%下落しています。
感覚的には新興国株式の方が下落率が高くなる印象がありましたが、現状では日本株と新興国株の下落率はほぼ同水準となっています。
日本は原油輸入の約9割を中東地域に依存しており、ホルムズ海峡や紅海における地政学リスクの影響を、構造的に受けやすい国といえます。原油価格が高止まりすれば、電気・ガス料金、物流コスト、原材料価格の上昇を通じてインフレ圧力が高まり、今後は企業業績への悪影響も懸念されます。
このような市場環境を反映してか、2026年はIPO市場においても厳しい状況が続いており、6社連続で初値が公開価格を下回る結果となっています。加えて、株式市場の不透明感を背景に、上場を予定していた企業が上場を中止するケースも発生しています(2026年3月27日 日本経済新聞「IPOの初値が6連敗」)。
また、主幹事証券による審査や取引所審査においても、中東情勢を踏まえたリスク要因の開示状況や、利益計画の策定において物価上昇リスクをどの程度織り込んでいるかといった点について、従来以上に慎重な確認が行われる可能性があります。
いずれにせよ中東地域が平穏な状態になることを願うばかりです。
(古川)
2026年IPO数(予定含む)=18社
【1社】*
2025年IPO数(通期)=66社
| 市場別 |
2026年 (予定含む) |
2025年 (通期) |
| プライム | 0 | 7 |
| スタンダード | 6 | 12 |
| グロース | 12【1】 | 41 |
| メイン-名 | 1 | 1 |
| ネクスト-名 | 0 | 3 |
| アンビシャス | 0 | 1 |
| Qボード | 0 | 1 |
| 合計 |
19【1】* |
66 |
* 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。また、【 】は、S-1方式による上場承認前の社数であり外数で記載しています。
過去分はメンバー紹介ページの各メンバーのブログ欄をご参照ください。
【ご注意ください】
当社の社名を名乗った振込詐欺行為が確認されております。当社が個人に対して振込請求を行うことは、有料サービスの提供等、お客様からのお申込みやご依頼に基づくものを除きございませんので、ご注意願います。
(ご参考窓口)
また、現在、世界中で「コールド・コーリング(Cold Calling)」と呼ばれる詐欺的な証券投資勧誘行為も行われております のでご注意願います。
2025年IPO数=66社
|
市場別 |
2025年 (通期) |
2024年 (通期) |
|
プライム スタンダード グロース メイン-名 ネクスト-名 アンビシャス Qボード |
7 12 41 1 3 1 1 |
4 13 64 1 4 1 3 |
|
合計 |
66 |
90* |
*複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。
2024年IPO数(通期)=86社*
|
市場別 |
2024年 (通期) |
2023年 (通期) |
|
プライム スタンダード グロース メイン-名 札幌本則 ネクスト-名 アンビシャス Qボード |
4 13 64 1 0 4 1 3 |
2 23 66 5 1 1 0 1 |
|
合計 |
90* |
99* |
*複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。
2023年IPO数(通期)=96社*
|
市場別 |
2023年 (通期) |
2022年 (通期) |
|
プライム スタンダード グロース メイン-名 札幌本則 ネクスト-名 アンビシャス Qボード |
2 23 66 5 1 1 0 1 |
3※1 14※2 70※3 2 0 2 1 0 |
|
合計 |
99* |
92* |
*複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。
※1:東証1部1社を含みます。
※2:東証2部+JQ4社を含みます。
※3:マザーズ10社を含みます。
2022年IPO数(通期)=91社*
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市場別 |
2022年 (通期) |
2021年 (通期) |
|
プライム スタンダード グロース 東証1 東証2 マザーズ JASDAQ メイン-名 名証2 ネクスト-名 セントレックス アンビシャス Qボード |
2 10 60 1 3 10 1 2 0 2 0 1 0 |
- - - 6 8 93 16 - 3 - 1 - 3 |
|
合計 |
92* |
130* |
*複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。
株式会社ラルク