【関口】W杯への道のり

 

 2014年となり、本年も政治・経済・スポーツ等の各分野で様々なイベントが予定されています。証券業界ではNISA(ニーサ)の開始が話題となっていますし、活況相場の今後の動向にも注目が集まります。IPOの世界においても昨年を上回るIPO社数になるかなど、話題は尽きません。そんな中、私個人はサッカーファンということもあり、5月に開催されるブラジルW杯にも注目しています。

 

 サッカー日本代表は当面の目標であった「アジア予選」をなんとか勝ち抜き、いよいよ次なる目標となる「W杯本大会」に臨みます。前回W杯から次のW杯までの4年という長い歳月の中で、大きな目標に向かって計画的に準備を進めながらここまで来ています。

 その過程では、アジア予選の終盤で思うような結果が出ずに苦しんだり、攻撃は良くても守備が大崩壊して大敗する試合が続いたりと、チームとして結果が出ない苦しい時期もありました。しかし、出てきた課題を一つ一つ解決していく中で選手個人もチームも成長し、また若手の成長によって新しい戦力も出てきた結果、昨年末の試合では欧州の強豪相手に良い結果を出すことができ、「W杯本大会」に向けても期待したいところです。

 

 このようなW杯への道のりについて見てみると、我々が支援しているIPO準備の世界とも共通点が多いことに気付きます。

・IPOの準備作業も、上場に至るまでには数年がかりの長い道のりになる。

・IPOまでには「証券審査」、その後の「取引所審査」という2つの大きな関門があり、それをクリアすることが目標となる。

・上場直前まで解決すべき課題が残っていることが多く、上場準備の過程でそれらを一つ一つ解決していく必要がある。

・長い準備期間には準備が順調に進むときもあれば、なかなか思い通りに進まないときもある。参加メンバーのモチベーション管理も重要。

・強いチーム(会社)を作るためには攻撃(事業展開)だけでなく、守備面(管理部門)の強化も必須。

・上場審査をクリアし上場企業となるにあたっては、若手も含めた各個人(各社員)の成長も、またチーム(社内組織体制)としての管理能力向上も両方必要となってくる。

 

 W杯での躍進もIPOの実現も、いずれも長い準備期間の中でリーダーのもと参加メンバーが一致団結し、全員で様々な困難を乗り越えた結果、ようやく掴むことができる栄光なのだと思います。今年は暑いブラジルでの日本代表の戦いを応援しつつ、関与させていただくIPO準備企業が目標とする「証券審査」や「取引所審査」を突破できるよう、支援していきたいと思います。

 

関口

 

2024IPO社数(予定を含む)=26*

2023IPO社数(通期)=96*

 

4月12日現在

市場別

2024

(含予定)

2023

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

0

3

23

0

0

1

0

2

23

66

5

1

1

0

 Qボード 0 1

合計

   27

99

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

 

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2023IPO社数(通期)=96*

2022IPO社数(通期)=91*

 

市場別

2023

2022

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

2

23

66

5

1

1

0

3※1

142

70※3

2

0

2

1

 Qボード 1 0

合計

   99

92

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

1:東証11社を含みます。

2:東証2部+JQ4社を含みます。

3:マザーズ10社を含みます。

2022IPO社数=91

2021年IPO社数=125社

 

市場別

2022

 

2021

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

東証1

2

10

60

1

6

東証2

3

8

マザーズ

10

93

JASDAQ

メイン-名

1

2

16

名証2

0

3

ネクスト-名

セントレックス

2

0

1

Qボード

アンビシャス

0

3

合計

92

130

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。