【原田】利益至上主義について

東芝の「不適切な会計処理」に関して、7月20日に第三者委員会の調査報告書が提出されました。報告書では、問題案件ごとの詳細な分析に加えて、各案件に共通する直接、間接の原因について分析を行っています。


報告書では、各案件に共通する直接的な原因の1つとして「当期利益至上主義と目標必達のプレッシャー」を挙げています。

この「利益至上主義」は、不適切な会計処理が発覚した会社で、その原因としてよく指摘される事項です。


上場準備会社でも、内部統制整備の際に「利益至上主義の傾向がないか」について気を配らなければなりませんが、実務上は、以下のような論点を含んでいます。

①利益の追求は必ずしも悪いことではない

利益の追求は株式会社の目的そのものです。利益至上主義として問題になるのは、あくまで行き過ぎがある場合です。

②利益追求の「行き過ぎ」について直接議論するのは難しい

審査や監査に携わっていれば、ある程度感覚的に「行き過ぎである」ということはわかります。しかし、利益追求に行き過ぎがあるかどうかについて、経営者と観念的な議論をしても、水掛け論になることが多いと思われます。

結局、問題が起こっていなければ「正常(行き過ぎではない)」、問題が起これば「行き過ぎ」という結果論になりがちです。


このように「利益至上主義」の問題は、その適否の境目の判断が非常に難しいため、適切な判断のためには、周囲の雰囲気に流されない「ぶれない価値観」を磨いておくことが特に重要であると感じています。

 

原田


IPO状況10月17日現在

2025IPO(含予定)=51

2024IPO(通期)=86*

 

市場別

2025

(含予定)

2024

(通期)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-

ネクスト-

アンビシャス

Qボード

5

10

30

1

3

1

1

4

13

64

1

4

1

3

合計

51

90

複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

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過年度のIPO状況

2024IPO(通期)=86* 

 

市場別

2024

(通期)

2023

(通期)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-

札幌(本則)

ネクスト-

アンビシャス

Qボード

4

13

64

1

0

4

1

3

2

23

66

5

1

1

0

1

合計

90

99

複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

 

2023IPO数(通期)=96* 

 

市場別

2023

(通期)

2022

(通期)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-

札幌(本則)

ネクスト-

アンビシャス

Qボード

2

23

66

5

1

1

0

1

3※1

142

703

2

0

2

1

0

合計

99

92

複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

1:東証11社を含みます。

2:東証2部+JQ4社を含みます。

3:マザーズ10社を含みます。

 

2022IPO(通期)91  

 

市場別

2022

(通期)

2021

(通期)

プライム

スタンダード

グロース

東証1

東証2

マザーズ

JASDAQ

メイン-

名証2

ネクスト-

セントレックス

アンビシャス

Qボード

2

10

60

1

3

10

1

2

0

2

0

1

0

6

8

93

16

3

1

3

合計

92

130

複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。