【関口】あれから10年

 2008年9月15日。リーマン・ブラザーズが経営破綻し、それをきっかけに世界的な金融危機や株価暴落が生じた、いわゆる「リーマン・ショック」が発生しました。

あれからもう10年が経つことになります。

 

 当時私は取引所で上場推進の仕事をしており、上場準備会社を訪問する日々でした。上場準備は会社としての一大イベントであり、仮に上場準備を中止するにしても簡単には意思決定できないことが多いのですが、リーマン・ショック発生直後の1~2ヶ月で訪問した会社から次々に「上場準備の中止を会社として正式決定した」という話を聞き、ただ事ではない状況にあることを強く感じました。

 

 その後、日本のIPO市況も急速に悪化し、IPOする企業や上場準備企業は激減しました。また監査法人の経営環境も悪化し、会計士試験の合格者の多くが監査法人に入所できない会計士の就職問題が起きるなど、それまでの常識では考えられない環境変化が起きました。リーマン・ショック後の時期に、IPO業務を長く経験してきた証券関係者、監査法人関係者から「IPO産業はもう斜陽産業だから・・・」「会計士は食えない資格になっていくから・・・」という弱気な発言を多く聞いたことを今でも覚えています。

 

 あれから10年経ち、今はどうなっているでしょうか。

 IPO市況は非常に活況で、IPOする企業や上場準備企業の数は高水準の状態が長く続いています。監査法人では会計士が就職に困るという話は聞かず、むしろ会計士不足により監査契約を希望する上場準備企業の監査を監査法人側が断る事例が多発している状況です。当時は信じられないほどの環境悪化がありましたが、それでも10年経てば全く違う環境になっています。

 

 これから10年後はどのような世の中になっているのでしょうか?

 また予測できないことが起きている可能性は高いのでしょうが、一つ感じていることは、たとえその道の専門家の意見であったとしても将来の予測が当たるとは限らず、現時点の多数派の将来予測を信じすぎてはいけないのだろうな、ということです。

 もちろん色々な情報を収集して自分の頭で将来を考えることは大事な作業ですが、決して予断を持ち過ぎず、実際の変化を感じ取りながら環境変化に対応していきたいと思っています。

 

関口

 

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