【古川】手段と目的

東京オリンピックも間もなく開幕ということで、「国立競技場などの会場周辺はどんな感じになっているんだろう?」と思い、お台場や神宮外苑周辺に出かけてみました。ところが全然開幕直前という感じもなく、競技場周辺は全て白いフェンスで覆われ、神宮外苑も普段は通れる道(歩道も含む)もバリケードで封鎖され、お祭りとは程遠い雰囲気です。有明周辺には自衛隊も配備されている感じで物々しい雰囲気さえありました。

 

一方、大会組織委員会ももはやグタグタで「15分外出OK」の謎ルール問題や、開会式楽曲担当者の辞任問題など開幕直前になっても次々と問題が生じていいます。オリンピック開催が自己目的化してしまい実行可能性のない施策等も多く、モチベーションも低下し組織としての統制がとれていないのではないか?と考えてしまいます。このような混乱が生じているのは、オリンピック開催の意義がどこにあるのか、多くの人が見えなくなっていることに原因があるように思えます。オリンピック開催の意義が「人類がコロナに打ち勝った・・・」や「東洋の魔女・・・」と言うのはなにかの悪い冗談と思いたいです。。。

 

さて、先日ある会社の社員集会に出席する機会があったのですが、社長が「IPOは当社が成長するための手段であり通過点にすぎない。」旨の説明を社員にされていました。

上場申請理由についてはⅡの部等の上場申請書類にも記載する欄がありますが、一般的に上場のメリットとしては「資金調達の円滑化・多様化」「企業の社会的信用力と知名度の向上」「社内管理体制の充実と従業員の士気の向上」と言った点があげられます。またファンド等の投資家のエグジット手段や創業者利益の実現といった目的もあるでしょう。一方で上場にあたっては、管理体制の拡充や会計監査コストの上昇、適時開示制度への対応、少数株主保護への配慮等、企業経営に負荷がかかることも数多くあります。

 

まれに上場の目的が不明確な会社にも出会いますが、目的が明確でない場合、上場準備に時間がかかるケースや、最終的に上場に至らないケースが多いように思います。上場目的が明確でないため、会社全体のベクトルが一致せず、早期の意思決定や上場会社としてあるべき適切な意思決定ができない事が原因ではないかと考えています。

 

これから上場準備を始めようという会社様は、上場のメリットとデメリットを踏まえ「IPOを目指すべきかどうか」是非経営陣で一度ディスカッションしていただきたいと思います。そのような経営陣の意識共有が、最終的には早期のIPO実現に繋がるように思います。

 

古川

2024IPO社数(予定を含む)=26*

2023IPO社数(通期)=96*

 

4月19日現在

市場別

2024

(含予定)

2023

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

0

3

23

0

0

1

0

2

23

66

5

1

1

0

 Qボード 0 1

合計

   27

99

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

 

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2023IPO社数(通期)=96*

2022IPO社数(通期)=91*

 

市場別

2023

2022

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

2

23

66

5

1

1

0

3※1

142

70※3

2

0

2

1

 Qボード 1 0

合計

   99

92

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

1:東証11社を含みます。

2:東証2部+JQ4社を含みます。

3:マザーズ10社を含みます。

2022IPO社数=91

2021年IPO社数=125社

 

市場別

2022

 

2021

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

東証1

2

10

60

1

6

東証2

3

8

マザーズ

10

93

JASDAQ

メイン-名

1

2

16

名証2

0

3

ネクスト-名

セントレックス

2

0

1

Qボード

アンビシャス

0

3

合計

92

130

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。