今回は、上場準備の日常を切り取った「IPO川柳」をいくつかご紹介したいと思います。
中計の 初年度毎年 直前期
前年に作成した中期計画(中計)では、1年目がIPOの「直前期」、2年目が「申請期」でした。ところが製品開発や内部管理体制の整備が計画どおりに進まず、今年更新した中計でも1年目は「直前期」のままです。
「いつになったら上場できるのか?」 株主から、計画の甘さを指摘する声が上がっています。
資産額 想定価格で 知る格差
ストック・オプションなど、株価に連動する報酬はIPOの夢の部分といえるでしょう。
ただ、上場後の株価が具体的に見えてくると、自分の持株の評価額を計算して浮き足立ったり、同僚と自分の持株数を比較してみたり、制度導入が原因で、かえって職員の士気が下がってしまうことがあります。報酬制度の設計には細心の注意が必要です。
CGコード “Comply or Explain” and Complain
上場準備会社では、上場後に備えてコーポレートガバナンス・コード(CGコード)の実施状況の評価(Comply or Explain)を行います。
実施していない項目(Explain)があったからといって、必ずしも会社のガバナンスのレベルが低いということにはなりません。しかし、Explainが相応しいと思われる状況であっても、「なんとかComplyにしたい」と考える経営者はいるようです。
板挟みになった評価担当者は、「どうやってComplyにすればよいのか」とぼやきながら、評価をやり直すことになります。
IPO なんとかなるだろ 知らんけど(作者不詳)
(1)「我が社の社長は上場審査の厳しさも理解せず、のんびり構えているよ」と嘆く従業員の気持ちを表したとする説。
(2)この句の作者は社長とする説。
経営会議で「上場を目指す」と宣言したところ、いつも前向きな部下たちが見たこともないほど緊張した表情になりました。
それに気付いた社長は、「上場は重要課題だが、あくまで手段。経営目標を忘れず、のびのび取り組もう」という気持ちを込めて、「知らんけど」と付け足したという解釈です。
賛否は分かれそうですが、私は後者の説を支持したいと思います。
(原田)
2024年IPO社数(予定を含む)=65社*
2023年IPO社数(通期)=96社*
10月4日現在
市場別 |
2024年 (含予定) |
2023年 (参考) |
プライム スタンダード グロース メイン-名 札幌(本則) ネクスト-名 アンビシャス |
3 9 49 1 0 3 1 |
2 23 66 5 1 1 0 |
Qボード | 2 | 1 |
合計 |
68* |
99* |
*複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。
過去分はメンバー紹介ページの各メンバーのブログ欄をご参照ください。
【ご注意ください】
当社の社名を名乗った振込詐欺行為が確認されております。当社が個人に対して振込請求を行うことは、有料サービスの提供等、お客様からのお申込みやご依頼に基づくものを除きございませんので、ご注意願います。
(ご参考窓口)
また、現在、世界中で「コールド・コーリング(Cold Calling)」と呼ばれる詐欺的な証券投資勧誘行為も行われております のでご注意願います。
2023年IPO社数(通期)=96社*
2022年IPO社数(通期)=91社*
市場別 |
2023年 |
2022年 (参考) |
プライム スタンダード グロース メイン-名 札幌(本則) ネクスト-名 アンビシャス |
2 23 66 5 1 1 0 |
3※1 14※2 70※3 2 0 2 1 |
Qボード | 1 | 0 |
合計 |
99* |
92* |
*複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。
※1:東証1部1社を含みます。
※2:東証2部+JQ4社を含みます。
※3:マザーズ10社を含みます。
2022年IPO社数=91社*
2021年IPO社数=125社*
市場別 |
2022年
|
2021年 (参考) |
プライム スタンダード グロース 東証1 |
2 10 60 1 |
- - - 6 |
東証2 |
3 |
8 |
マザーズ |
10 |
93 |
JASDAQ メイン-名 |
1 2 |
16 - |
名証2 |
0 |
3 |
ネクスト-名 セントレックス |
2 0 |
- 1 |
Qボード アンビシャス |
0 1 |
3 - |
合計 |
92* |
130* |
*複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。