ショートレビューとは、監査法人等が上場準備会社を対象に、上場準備に向けた課題抽出のために実施する調査のことをいい、「短期調査」、「予備調査」などとも呼ばれます。
ショートレビューにおける調査項目は、会社の状況や契約によって様々ですが、たとえば以下のような項目が挙げられます。
・企業グループの概況
・資本政策(株移動、増資の状況を含む)
・コーポレート・ガバナンスの状況(株主、取締役会、監査役(会)、内部監査の状況 等)
・利益管理体制(中期計画、利益計画の作成状況、内容、予実管理体制 等)
・業務管理体制(購買、販売、開発その他業務に関する管理の状況)
・現状の会計処理
・内部統制報告制度への対応に向けた課題
・その他
通常、ショートレビューの結果は報告書にまとめられます。
上場審査においては、監査法人の指摘事項とその対応状況を問われますので、上場準備スケジュール作成の際には、指摘された課題の解決を織り込む形でスケジュールを作成することが必要です。